私たちは現在、岐路に立っています。命の豊かさを生き続ける道を進むのか、破滅と死の道を選択するのか。
科学技術の粋を結集したといわれる原発は聖書にみる現代のバベルの塔です。ひとは、神の声を無視して天に届く塔を造ろうとし、破滅を招きました。
神の声とは良心の声です。原発がもたらす「恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する」ことは、私たちの良心から湧き上がる根源的な願いです。
私たちが原発の前で震え慄く今日、まさにこの時、裁判官におかれても、心の深奥で静かに響く良心の声に真摯に耳を傾け、司法に課せられた使命を果たすべく心を奮い立たせていただきたいと切に望みます。私たちは、その良心の声を、より多くの市民に、世界中の善意ある市民に伝えます。
この司法の判断が、子や孫に誇れる、歴史に耐えうるものとなることを期待します。

青柳行信(さよなら原発!九電本店前ひろば)

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