市民と弁護士が行っている憲法学習会「terra cafe kenpou」
昨夜は、本土に沖縄の米軍基地を引き取る福岡の会代表の里村和歌子さんをお招きし「基地引き取り運動のいま」についてお話を伺いました。
米軍基地の70%が国土の0.6%の沖縄県に集中→不平等、不公平じゃないか。
知らんぷりすることをやめて本土に米軍基地を引き取ろう。
全国知事アンケートでは「国の専管事項なので答えられない」と。
全国知事会へ申し入れ
・沖縄の加重基地負担を公正に解決など
イデオロギーではなく民主主義(=政治的平等と人民主権)
ほとんどの基地の脅威は消え沖縄県に集約されていった。
沖縄の基地問題は、決して「他人ごと」では済まされない
=私たちの責任
「本土」の人間が長年放置されてきてしまったややこしさ。
戦後日本のあり方そのものを問い直す。
1995年 大田知事応分負担論
2009年 鳩山元首相「最低でも県外」
2014年 翁長知事当選
2015年3月 引き取り運動が大阪ではじまる。
「問われているのは国民の意識と本土側の政治である。差別的施策に目をつぶり、民意に反する基地建設を国民が許容すれば、ここに沖縄との真の『連帯』、政治への信頼はない」(琉球新報2017.8.1))
まずは本土で議論を開始。
「辺野古が唯一」を民主的で後世に解決していく。
意見交換

・沖縄の人達の痛みを軽減しなければならないという目的には異論はない。
・基地引き取りを実現した後、日米安保についてはどうするか。
→メンバーの中でも意見が違う。
・引き取り運動は誰に向かってのメッセージなのか。
→安倍首相、本土の人間、その中には基地反対、安保破棄運動をしてきた人も含む。
・岩国基地拡張反対運動をしてきたが、岩国も引き取るのか
→岩国はすでに負担しているので応分負担の観点からこれ以上の引き取りは必要ないと考える。
・政府に対する信頼を前提としている点に違和感。安倍政権を倒すことに力を注いだ方が効率的ではないか。引き取り運動は遠回りに感じる。
→政治を自分の問題と捉えてもらうためにもこの運動の意義がある。
・沖縄出身者としては、本土で基地反対の運動をやっている人たちの中にいても寂しさ、辛さを感じる。
来週(9/19)は「天皇の軍隊と平頂山事件」の著者である高尾翠さんをお招きし「平頂山事件」についてお話を伺います。
お楽しみに。
平頂山事件とは、1932年9月16日、現在の中国遼寧省の北部において、撫順炭鉱を警備する日本軍の撫順守備隊(井上小隊)がゲリラ掃討作戦をおこなった際に、楊柏堡村付近の平頂山集落の住民が多く殺傷された事件。犠牲者数については、400 – 800人(田辺敏雄による説)や3,000人(中国説)など諸説がある(Wikipedia より)。
テーマ 平頂山事件
講師 高尾翠さん(「天皇の軍隊と平頂山事件」著者)
日時 9月17日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
参加 無料
 
【今後の予定】
terra cafe kenpouの今後の予定をおしらせします。
特に記載がない限り火曜日19時〜光円寺門徒会館(天神3丁目15-12)です。
予定は入れ替わるかもしれません。下記サイトでスケジュールをご確認ください。
なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内します。
9月19日 平頂山事件(高尾翠さん・「天皇の軍隊と平頂山事件」著者)
9月26日「闘う弁護士」視聴
10月3日 お休み
10月10日 韓国市民運動交流(浅香勇貴さん・日曜コラムニスト,有田光希さん・iPOS主宰)
10月17日 韓国済州島報告(日高明子さん・日韓未来バスツアー参加者)
10月24日 アメリカの隠された戦争と少数独裁政治(安倍陽子さん ・翻訳家)
10月31日 調整中
11月7日 お休み
11月14日 調整中
11月18日(土)14:30 コミセン和白ホール「蒼のシンフォニー」上映会(前売り1500円,当日1700円)