福岡県弁護士会主催「安保法廃止を求める市民集会」参加者の発言を紹介します。

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野田国義参議院議員(民主党):安保法廃案に向けて努力をしなければならない。参議院選挙で立憲主義を踏みにじる安倍政権の暴走を止めなければならない。安倍政権はこのままでは憲法改正まで踏み込む。国民の生活を犠牲にしているのに、今もアベノミクスは成功していると言い張る安倍総理。消費税を上げることができるような経済状況ではない。安倍政権の暴走を止めないとこの国は大変なことになる。

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仁比聡平参議院議員(共産党):立場を超えて集まった皆さんに敬意を表します。裁判官OBが安倍政権に出した意見にこうありました。廃墟の中から奇跡の成長を成し遂げたのは日本国憲法が示した戦争放棄の理想があったから。裁判官も憲法尊重擁護義務を自覚して職務に努めてきた。裁判官の立場からも立憲主義を踏みにじる安倍政権の暴走を見過ごすわけにはいけないと。
日本の政治史上初めての野党共闘に対して安倍政権は焦っている。安倍総理は、安保法制を廃止したら日米同盟を失わせるというが、安保法制を廃止するのはアメリカの戦争に参加する危険をなくすということ。共産党は野党共闘の要となって安倍総理の暴走を止める。

斎藤文夫さん(戦争を許さない福岡県民委員会):政治家の嘘が多すぎる。自民党の高村氏は自主憲法を作る自民党こそ立憲主義がふさわしいと言った。ふざけるんじゃない。憲法というのは権力者を縛るものだ。憲法を破壊しようとする者が立憲主義を名乗るな。安倍総理は任期中に憲法改正を目指し、恥も外聞もかなぐり捨て、衆参同日選挙を実現しようとしている。何としても憲法改正を阻止しなければならない。そして安保関連法の行使を阻止しなければならない。私たちが憲法を支える。それこそ立憲主義。

石村善治さん(九条の会福岡県連絡会):ドイツ・ワイマール憲法下の言論の自由の崩壊過程が今の日本で起こっている。18歳で敗戦を迎え、同級生たちが戦争の犠牲になった。寮の同室の仲間はひどい喘息だったが満州に送られ戻ってこなかった。一級上の先輩は特攻で出撃し九州沖で死んだ。優秀な先輩たちが死んでいった。日本国憲法が目の前に出てきた時、9条もさることながら「全世界の国民が平和のうちに生存し」という前文に感動した。今、アメリカが全世界の国民の平和的生存権を破壊している。世界の平和的生存権を守ることが日本の役割ではないか。

宮下彩さん(安保関連法に反対するママの会):6歳と2歳の子を持つ母親として自分のこととして安保関連法の反対に取り組んでいる。自分の子どもだけでなく、自衛隊員の方にも死んで欲しくない、シリアやイラクやアフガンでも誰も死んで欲しくない。人の死が数としてカウントされるのではなく、ひとつひとつの命をリアルに捉えること。どのお母さんもどこの国のお母さんも子ども達と普通に暮らして安心して眠ることができる世界の実現を願っているはず。安保関連法は誰も幸せにしない。

後藤宏基さん(Fukuoka Youth Movement・西南学院大学学生):学費が高すぎます。教師になれば奨学金は返さなくても良いじゃないかと言われるがその制度は平成10年に終わりました。国立に行けばいいじゃないかと言われるが、今、国立の学費も私立とあまり変わらない。今、この国では若者の学ぶ権利が奪われている。これも自己責任というんでしょうか。野党は共闘してください。そして市民はあと3カ月、参議院選挙で安倍総理の暴走を止めるために行動しましょう。誰かに任せる社会じゃもうダメなんです。立憲主義の回復のために後藤は闘います。

社民党は現職国会議員の都合がつかないということで挨拶は辞退されました。