市民と弁護士が行っている憲法学習会「terra cafe kenpou」

今週は、西崎緑さん(福岡教育大学教授・社会福祉学)をお招きし「科学者の良心だけでは守りきれない大学の研究〜軍事研究への圧力が強まる中で〜」をテーマにお話しを伺いました。

デモに対する大学生の意識「そんなことをやってもしょうがない」「関わりたくない」「じゃま」
国立大学が日々おかしくなってきている。とりわけ、昨年くらいから大学の軍事研究が大きな問題となっている。
【市民による大学や研究機関の監視を強めてください】
大学による自浄作用は期待できないところまできている。
研究には「金」が必要
研究への公的資金は平和目的であるべき(研究=知的好奇心、人類の幸福、文学・芸術、平和構築・紛争解決、社会問題の解決)
大学は「学問の自由」とその環境を保持しなければならない
【科学者の経済的徴兵】
国立大学の運営費交付金は毎年1%ずつ減らされてきた。私立大学経常費補助予算は国立大学の3分の1以下。
ちなみに西崎先生の昨年の研究費は年間15万円(以前は50万円だった)。
文教予算削減の中で大学の研究者の経済的徴兵が始まっている→安全保障技術研究推進制度
【安全保障推進制度とは】
2014年12月10日 特定秘密保護法(防衛分野を「特定秘密」指定)
2015年4月1日 安全保障技術研究推進制度(軍事研究費)
・防衛装備品を研究する大学等の研究の発掘・育成
・競争的資金
・防衛省職員が管理
・デュアル・ユース(軍事目的にも平和目的にも使える)として活用期待←平和目的なら防衛省の予算ではなく文科省の予算のはず。防衛省の予算ということは軍事目的であるということ。
・2015年度3億円→16年度16億円→17年度110億円(厚生労働科研(医療や介護、福祉分野。4-50億円)を一気に抜き去る)→医療や福祉よりも軍事を研究した方が得だとなる。
【安倍政権の目指す方向】
・軍事大国化→軍事力を背景に自国の利益を増長する国になる「日本の誇りを取り戻す」
・新自由主義的経済成長→武器輸出と国際共同開発を軸とした経済成長戦略=「死の商人」となる道
→人殺しに加担して金儲けをしたいというのが安倍政権
【これまでの歴史】
・戦前の学術研究体制(軍部や政府の顔色をうかがう長老支配)→科学者が戦争に加担
・日本学術会議の設置(1949)
「わが国の平和的復興、人類社会の福祉に貢献し、世界の学会と連携して学術の進歩に寄与することを使命」
公選制から学会推薦(1984)→公認推薦(2005)
防衛研究だと良いのか。防衛と攻撃は表裏一体。軍事研究の隠れ蓑になる。
【軍学共同の悪影響】
大学の研究を防衛省が握ることになる。
大学の中で行われている研究を防衛省が特定秘密にし大学、研究者がチェックできなくなる(戦時中の生体実験の例)。
研究者が萎縮する。学会発表にも防衛省の事前審査が必要。CIA(防衛省)が来てチェックしている学会で自由な発表ができるか。自由な学術交流ができなくなる。
研究成果を国の外に出せない(大学の持つべき国際性を害する)
マッドサイエンティストを育てる(エイズのワクチンよりも細菌兵器を優先など)
教育の場としての側面を損なう(思想信条に反して院生や学生に軍事研究の一翼を担わせる)
→麻薬と同じ。一度入り込むと病巣が広がり取り返しがつかなくなる。
文系の切り捨て←軍事研究に対する文系の歯止めをなくす。

このような中でも、京都大学、名古屋大学、法政大学、明治大学、滋賀県立大学などは軍事研究には与しないと頑張っている。

来週(4/18)は、山内康一さん(元衆議院議員・元JICA職員、元NGO職員)をお招きし海外援助についてお話を伺います。
お楽しみに。

テーマ なぜわざわざ海外に援助するのか?
講師 山内康一さん(元衆議院議員・元JICA職員、元NGO職員)
日時 4月18日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(天神3丁目15-12)

参加 無料

【今後の予定】
terra cafe kenpouの今後の予定をおしらせします。
特に記載がない限り火曜日19時〜光円寺門徒会館(天神3丁目15-12)です。
予定は入れ替わるかもしれません。下記サイトでスケジュールをご確認ください。
http://ohashilo.jp/lawyer/goto/active/terra-cafe-kenpou/

なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内します。
http://ohashilo.jp/blog/
4月18日「なぜわざわざ海外に援助するのか?」(山内康一さん・元衆議院議員・元JICA職員、元NGO職員)
4月25日 誕生!日本国憲法
5月2日 お休み
5月9日 朝鮮学校について(予定)
5月16日 お休み