市民と弁護士が行っている憲法学習会「terra cafe kenpou」
今日は「慰安婦」問題を考える訪韓ユーススタディーツアーの報告会でした。今年2月~3月,大学生や青年12名が,韓国を訪問し,日本軍性奴隷「慰安婦」とされたハルモニ達と交流をしてきました。学生青年達は、大学教授ら一流の研究者を招いて5回にわたって事前の学習を行い現地に行きました。ナヌムの家を訪問し、かつて「慰安婦」とされた当時の少女達ハルモニと交流しました。参加者は、時間がない、早急に解決しなければと強く感じたと。若者達が真実と向き合う必要があると。西大門刑務所(旧京城監獄)。日本植民地時代に日本帝国主義に反対する市民が収容され激しい拷問を受け殺さた。1919年、3.1独立運動。この運動に参加した市民らもここに収容。現実と受け止められなかったが、最後の部屋で犠牲になった方の名前と写真が展示されているのを見て胸に迫ってきた。日本大使館前で行われている水曜デモ。日本のデモと異なり学生達の歌やダンス、スピーチが主体。デモに初めて参加するという若者も多かった。過去を忘れないため。戦争と女性の人権博物館。慰安婦は一部の問題ではない、韓国だけの問題ではない、女性だけの問題でもない。辛い記憶を勇気を持って語ってくれたことをなかったものにしてはならない。日本が小さなことに縛られて見て見ぬ振りをすることで沢山の人を傷つけている。日中韓ユースフォーラムと国境なき歴史若者団との交流、ワークショップ。私にとって歴史とは○○である。社会を良くしたいとの韓国の若者の熱意に圧倒された。2.1 独立宣言文(中国で発表)、2.8独立宣言文(東京で発表)、3.1独立宣言文(ソウルで発表)の比較。三・一独立運動・光化門フィールドワーク。セウォル号のブース。日本では「光化門広場に行かないよう」との注意を受けていたが、現場では反日的な雰囲気はまったくなかった。嫌な思いをすることもまったくなかった。世代と国籍を超えた対話。日中韓の平和な未来を作り上げるために○○は拒否すべきである。植民地歴史博物館。韓国人被爆者。7万人と言われている。被害者10人に1人が朝鮮人。当時200万人の朝鮮半島出身者が徴用されて日本にいた。朝鮮学校に通う子ども達。日本政府は朝鮮学校を就学支援(高校無償化)の対象から外した。そのことを私達はどう思うか。慰安婦・徴用工。戦後補償を賠償ではなく支援で済ませると、日本人がこの問題で学ぶ機会を失ってしまう。「私達は人間なんです。世界中が事実を認める中、日本だけが隠そうとしている」(元「慰安婦」の言葉)日本の学校で日の丸を掲げ君が代が歌われる中、ハルモニ達がいたらどう感じるだろう。心から日本政府に謝罪して欲しいという要求はそんなに難しいことだろうか。このことを口にすれば日本では「反日」と言われる。でも、水曜デモに参加している人たちは「反日」ではなく、社会問題に対して声を上げている。「かつて日本がやってきたことは知っている。でも、憎しみあっては何も変わらない。日本にも過去に向き合っている人達は多い」中国人留学生の言葉。「同じ事柄でも国や立場によって受け止めが違う。私は常に弱い立場の人から物を考えていく。架け橋になりたい」中国人留学生の言葉。「弱い人の立場になって物が書くのがジャーナリストの使命だと思う。私はそんなジャーナリストになりたい」ジャーナリスト志望の日本の大学生の言葉。「どうせ変わらない」と諦めることがもっともやっちゃいけないこと。「諦める」をやめる。韓国、中国の学生達と過ごす中で自分の中にあった偏見が取っ払われた。素敵で尊敬できる人達。国籍が違っても一緒に生きていくことを確信した。今の日本は様々な問題をなあなあで済ましている。それで解決するのか。日本のマスコミは3月1日を反日の日と報道し、外務省は、この時期は反日感情が高まっているから注意するようにと言っていたが、現地で反日と感じるものはなく、デモに参加している韓国の方から聞かれて日本人と答えると「学びに来てくれてありがとう」と手を握ってくれた。歴史を学ぶとき、国と国とで考えるのではなく個人として向き合うことが大事。日本における女性の地位の低さ、女性蔑視が「慰安婦」問題に関係しているのではないか。メディアから無意識の内に植えつけられる嫌韓反韓感情。メディアから受け取る韓国の反日イメージと、現地で感じるギャップ。自分で真実を探すこと。ハルモニは加害者の国から来た私達に「あなた達が悪いわけじゃないんですよ」と。女性が社会に出た時、理不尽なことに出会うだろう、その時、立ち向かうのは難しいかもしれないが諦めてはいけない。諦めないことが抵抗につながる。人間が人間でいられなくなるのが戦争。「我々は日本の不信義を責めはしない」(三・一独立宣言文)歴史を学ぶのは悲劇の再発を防ぐため。過去を忘れないための努力。過去を忘れ去ろうとする日本。このギャップを埋めるのが未来志向。中途半端にしか知らないから差別が起きる。それは今後、外国人労働者、移民など外国人との共生の中で問題になってくる。一緒に活動すること、その中でお互いを知ることで偏見をなくす。


来週(4/16)はお休みです。

再来週(4/23)は、後藤富和弁護士を講師にLGBTと制服について学びます。

日時    4月23日(火)19:00-21:00

場所    光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目15-12)

テーマ  LGBTと制服講師 後藤富和さん(弁護士)

https://ohashilo.jp/lawyer/goto/active/terra-cafe-kenpou/
【今後の予定】terra cafe kenpouの今後の予定をおしらせします。特に記載がない限り火曜日19時〜光円寺門徒会館(天神3丁目15-12)です。予定は入れ替わるかもしれません。下記サイトでスケジュールをご確認ください。なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内します。https://ohashilo.jp/blog/
4月16日 お休み

4月23日 LGBTと制服(後藤富和さん・弁護士)

4月30日 お休み

5月7日 お休み

5月14日「見えない暴力について」(杉山佐和子さん・虐待サバイバー回復ミーティングふくおかac代表)

5月21日「冤罪事件を闘って」(冤罪事件で無罪を勝ち取った会社員)

5月23日(木)18:30 福岡県教育会館「福岡地区朝鮮学校を支援する会総会(後藤富和さん・弁護士)」(福岡地区朝鮮学校を支援する会)

5月25日(土)-26日(日) ほたる祭り+米軍佐世保基地ツアーhttps://www.facebook.com/events/659070991217790/

5月28日 お休み

6月4日 お休み

6月11日 ガンダムから考える戦争と平和(後藤富和さん・弁護士)

https://www.facebook.com/events/2360173717597656/

6月18日 この街には米軍基地があった~雁ノ巣、海ノ中道、西戸崎 (柴田一裕さん・ならゆん沖縄)

6月25日 調整中