「外国につながる子どもたちの人権〜福岡子どもにやさしいまち・子どもの権利研究会第16回研究会」(井上幸雄さん・アジアに生きる会・ふくおか)に参加しました。

【学齢超過のために中学校への編入を拒否された中国人少女のケース】
「義務教育の学齢を超えており、中学校編入は認められない」(福岡市教育委員会)

「年齢で一律に編入を認めないのはおかしい」(市民団体、福岡県弁護士会)

「子どもの未来を奪うようなことはしてはならない」(前川喜平氏・当時文科省初等中等教育局初等中等教育企画課長)

「少女の実情を考慮すれば、義務教育が適当」福岡市教育委員会は市立中2年への編入を許可

【DVサバイバー母子のケース】
【JFC(Japanese Filipino Children)認知・国籍取得】
日本人男性がフィリピン人女性と結婚もせず、子どもの認知もせず、養育費も払わない。
父親が認知を否定することは、子どもの尊厳を踏みにじる行為。究極のネグレクト。

外国につながる子ども達の抱える困難
(1) 日本での教育における学力保障・進路保障の問題
母語以外での学習によるストレス
日常会話での言語と学習上の言語の違い
特に非漢字圏の外国人が漢字を学ぶ困難
日本史や古文
保護者による指導が難しい
提出物を保護者が読めない
ストレスを抱えドロップアウトしたり、高校を進学しないケースが多い。
高校では日本語教育が行われず授業についていけない。
(2) いじめの問題
容姿の違い、言葉の違い、文化の違いに対する不寛容。
保護者の偏見が子ども達に伝わる。PTAでの無視。
スクールカーストの低位。
自分を否定されることは、親の否定につながる。
「国に帰れ!」←これほど酷い言葉はない。
いじめを苦にした自殺
社会制度としての差別、いじめ。
折々のことば(朝日新聞2018.6.22)
「何で来たと! 恥ずかしい!」佐賀県の女子児童(フィリピン人の母を持つ小学6年生)
https://www.asahi.com/articles/ASL6G04XGL6FUCVL01T.html
(3) 虐待問題
面前DV
教育ネグレクト
(4) 母語・母文化などの民族的アイデンティティ継承の問題

外国につながる子どもたちを支援するためのいくつかの提案
(1) 多文化ソーシャルワーカーの配置
(2) 幼児から高校生までの継続した支援ができるコミュニティーの創設
(3) 中学校既卒者のための夜間中学校・フリースクールの創設

「共に生きる社会」を築くためには
(1) 様々な問題の根底にある「南北間格差」の問題
なぜ移民が増え続けているのか
世界が100人の村だったら
世界規模での富の不均衡
技能実習生、留学生など貧しい国の若者からさらに搾取する日本の社会
(2) 「共に生きる」とは「痛みや苦しみを分かち合うこと」
自分にとって都合の悪い部分も含めて受け入れる。
本当の交流には痛みが伴う。
抱樸とは、ささくれ立った原木を抱きしめること。自らも傷つく。汗と涙で伴走する。(奥田知志さん・牧師、抱樸代表)