5月17日は多様な性にYES!の日です。

中央区中学校・特別支援学校PTA研修講座「子どもの一人ひとりが、自分らしく生きるために~性の多様性を知ることから~」に参加しました。講師は、LGBTQの子どもと若者をサポートするFRENS代表の石﨑杏理さん。石﨑さんは、福岡市の小学校教員を経て、学校の授業や、教職員、PTA、市民向けの講演活動、LGBTQの子どもや若者、保護者、教職員への相談支援活動などに取り組み、今年4月にスタートした福岡市のパートナーシップ宣誓制度の第一号となりました。ちなみにカバが大好きです。
最初に田川市立金川中学校放送部が制作した「Like a Rainbow」を視聴しました。内容もさることながら、中学生が自分たちで考え学び取材をして,ここまで意識の高い番組を制作したことに感動しました。
13人にひとりがLGBTQ当事者と言われ、その半数以上が15歳までに自覚しています。
LGBTQ当事者は好きでその性を選んだわけじゃありません。
セーラー服が嫌だという気持ちを分かってもらうことは非常に難しいのが実情です。女子であること、男子であることを強いられるのが制服です。
世界中に異性は35億人ほどいますが、その全員にトキメキを感じるでしょうか。誰でもいいわけじゃありません。しかし、「ゲイは男なら誰でも好きになるの?」といった言葉を投げかけられます。これはLGBTQ当事者を非常に窮屈にさせる誤解です。
知識を持って、立ち止まって、自分の頭で考えることが重要です。
「意味がわからん、無理や…、理解できない…」と思ったあなたに対しては「理解するより慣れること」
LGBTQの子どもの困り感
・男の子がプリキュアが好きっておかしい。
・自分がゲイだとバレないように、あるいは認めたくないために、「お前ホモや、キモッ」と他人を攻撃する。その言葉が自分の心に突き刺さってくる。
・他人に対する攻撃、自傷、不登校など。
LGBTQの子の自死は今でもあります。この子が死なずにいれる社会でありたい。
今、学校も変わりつつあります。
LGBTQの子ども達がカミングアウトしなくても/できなくても、それなりに安心な環境を作ることが大切です。
カミングアウトを待つのではなく、今日の講演会のことをSNSで発信したり、PTAや学校、職場で話題にするなどカミングアウトがなくても受け入れる体制を整えておくこと。
トランスジェンダーの子どもと制服の問題
割り当てられた性別の制服を着ることがあまりにも苦痛で学校に行けなくなる子どもたちがいます。
せめてブレザータイプで、スカートとズボン、リボンとネクタイなどを自由に選択できるようにしてほしい。
石﨑さんは、教育を受ける権利を服装によって奪われることはあってはならないとして、標準服変更の検討をはじめた警固中の取り組みが他校にも広がることを期待しているとのことでした。