2000万人を超えるアジアの人たちの命、そして300万人を超える日本人の命を奪ったあの戦争。
なぜ、当時の人たちが戦争を止めなかったのかとの問いに対し、戦争に反対なんてできなかったとの答えが返ってきます。
でも、これは正確ではないと思います。
反対できなかったのではなく、反対できる時に反対の声をあげなかった。
今の政治状況を冷静に見ればかつてこの国が辿ってきた満州事変からアメリカとの全面戦争へと坂道を転がり落ちるあの時と同じ空気に包まれていることが分かるでしょう。
秘密保護法が成立し、共謀罪、憲法改正へと、私たちは目を、耳を、口を奪われようとしています。
でも、まだ声をあげることができます。戦争に反対することはまだできます。
戦地に送られる子や孫から「何であの時反対してくれなかったの」と詰め寄られた時「だって反対なんてできなかった」なんて答えるような生き方は絶対にしたくありません。
今ならまだ反対できます。だったら、声をあげましょう。
選挙でNoを突きつけることも、街頭で訴えることも、署名をすることも、インターネットで意見を発信することもできます。
そして、私たちは日本国憲法によって裁判を受ける権利を保障されています。
国が間違った方向に向かう時、私たちは裁判で国を訴えることができます。
今こそ声をあげる時です。

安保法制違憲訴訟福岡弁護団 共同代表 後藤富和

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