中国人残留孤児帰国者が出版した「戦後70年回憶録」普及のお願い

「私の戦後70年」を主題にして18人の中国残留邦人帰国者1世の方が筆舌に尽くしがたい思い出を綴った「戦後70年回憶録」が9月に出版されました。執筆した帰国者は「二度と私たちのような犠牲者を出さないように」との思いからペンを執ったと述べています。

原稿をパソコンに打ち込む作業を担当した同じく1世の山口昇さんは「パソコンを打つ手を何度も止めてこみあげてくる涙を拭きながらの作業でした」と語っています。

「戦後70年回憶録」は中国語で執筆されていますので翻訳本を日本中国友好協会福岡県連合会が中国語を学んでいる協会員に翻訳をお願いし、戦後70年の節目の年に当たる年末に日本語版を出版することができました。帰国者は、思い出したくないつらい過去に真摯に向き合い祖国日本への帰国を夢見てきた日々。帰国した喜びもつかの間、日本語が話せず満足な仕事に就けず重労働と低賃金に耐えて厳しい生活を余儀なくされてきました。胸に秘めてきたものを紡ぎながら著わされた「私の戦後70年」の記憶が今、わたしたちに語りかけています。歴史の事実を後世に伝え、再び戦争をしない、日中友好の世論を広げていく一助になれば幸いです。

つきましては「戦後70年回憶録」普及に団体、個人のみなさんのご協力をお願いする次第です。1冊1000円+消費税です。遠方の方の郵送料は82円です。

問い合わせ   日本中国友好協会福岡県連合会

電話/FAX 092-761-0604

nc.fukuoka@gol.com