たまには本業の話を②
最近、刑事事件で、処分保留保釈(実質的な不起訴)を獲得しました。
無実の罪で逮捕勾留され、23日間闘って、検察は起訴を断念し釈放しました。
被疑者の人格を踏みにじる人権無視の執拗な取り調べに、よく耐えました。
私から警察署長や担当検事に何度も意見書の送付や抗議を続けました。
袴田事件で広く知られるようになった冤罪ですが決して特別なことではありません。
火のない所に煙は立たずと言いますが、捜査機関は平気で火のない所に煙を立たせます。
例えば、私の法律事務所の近くにある福岡県警南警察署では、以前、白紙の調書に署名押印させ調書を偽造し逮捕したという事件がありました。
警察官ひとりひとりの人格を非難するつもりはありません。ただ、組織となった時に、無実の人を罪に陥れても組織の利益を優先させようという心理が恐ろしいのです。彼らは絶対的な権力を持っていますから。
今回は冤罪をすんでのところで防ぐことができましたが冤罪はたくさんあります。
逮捕されたら、すぐに当番弁護士を呼んでください。