甘木市に災害復興ボランティアに行って来ましたので報告します。
7:10 自宅出発
高速で甘木へ。ちなみに高速は災害復興ボランティアなので無料です(予め役所で手続きが必要です。僕は南区役所で手続きをしました)。
8:50 朝倉市ボランティアセンター到着(8:30着予定でしたが、場所を間違えてしまいました。合併で旧甘木市役所が朝倉市役所で、旧朝倉町役場が甘木市役所朝倉支所になっていました)。ボランティアセンターの前の川も道路が一部崩落しており水害の激しさを思い知らされます。
9:00 受付。予め福岡市の社会福祉協議会でボランティア保険に入っていたので、手続済みの列に並んでスムーズに登録完了。
受付が終われば、20人程度でオリエンテーションを受けます。役所の職員が注意点を説明します。職員の疲れもマックスでしょう、注意点の肝は熱中症対策と、依頼者(被災者)の気持ちを尊重するという心構え。依頼者の気持ちに寄り添うということで、現場での写真撮影は原則NGです。
このオリエンテーション中にも熱中症でバタンと倒れた方がいました。これからボランティアに行かれる方は熱中症対策を万全にしてください。
オリエンテーションが終わって、現場に行く準備をして(帽子、防塵マスク、タオル、胸に氏名を示すステッカー、グローブ(軍手よりもビニール製の作業グローブがオススメ。コンビニでも買えます)、長ズボン、長靴、鉄製の中敷(釘の踏み抜き防止)、保冷バックに水分(3リットルは必要です)、冷感シート、昼食)を持って、マッチングテントへ。今回は持って行きませんでしたが、熱さまシートがあると良いですね。

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マッチングテントで、依頼者からのリクエストをスタッフが読み上げます。軽トラ持ち込みの方が重宝されます。ここで自分にできそうな作業を選びます。僕達は、22名で家屋の内外からの泥のかき出し。その場でリーダーを決め、リーダーの指示に従います。
作業に必要な資材を借り受けます。僕は私物のスコップを持って来ていましたが、無理して持ち込まなくても現地で借りることができます。軍手やマスク、タオルなどを忘れた方はここでもらえます。水分もここでもらうこともできます。
マイクロバスに乗って、現場に移動。
現場は床上床下、家の周りを泥に埋め尽くされた民家です。住める状態ではありません。
現場ではいくつかの場所に分かれて作業に入ります。基本的に泥のかき出し作業です。
家の外壁を見ると僕の背よりも高い位置に泥水が来たことを示す汚れが付いています。
膨大な量の泥に驚かされます。
それでも、黙々と作業をするしかありません。スコップで泥をすくって一輪車で運び出す。その繰り返しです。泥の表面が乾燥し作業をしていると辺りが塵でもうもうとなりますので防塵マスクを外すことができません。マスクが暑さを増します。生垣が泥の壁になってしまい風が通りません。気温は37度です。
うちのグループは高校生(女子)が多く参加していました。彼女達も泥にまみれて一所懸命です。
あまりの暑さに20分も作業をするとフラフラになります。ボランティアに来て倒れてしまっては却って迷惑をかけることになるので、ヤバいと思う前に休憩を取ります。
暑いので家からおにぎりやお弁当を持って行くのはちょっと心配なので、お昼はコンビニのパン。
中学2年生の息子も汗を流して黙々と作業を進めます。
依頼者の方は私たちに「ありがとう」と何度も頭を下げます。連日の作業と自宅に帰れないことから疲れているでしょうに、私たちに感謝の言葉をかけます。
作業開始時は泥が数十センチも溜まっていてここが元々どういう場所だったのかすら分かりませんでしたが、作業を進めるうちに、タイルや砂利など元の姿が見えて来ました。
15:00 作業を終え、資材を軽トラに乗せ、現場を撤収。依頼者の家族が暑い中、道路脇に出て手を振って僕達が乗ったマイクロバスを見送ります。お互い様なのに、ありがたいことです。
ボランティアセンターに到着したら、資材を洗って返します。これで1日の作業は終了です。16時までに必ずボランティアセンターに帰ってくるのが決まりです。

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昨年、南阿蘇のボランティアに参加しましたが、その時との違いは暑さです。
また、泥をかき出すという作業は見た目以上に疲れますし、とにかく人手が必要です。民家の中の泥は人の手でかき出すしかありません。現地に行けばいくらでも作業があると感じました。あま