今朝はRKBラジオ「金サイト・ザ・ワールド」に出演。結婚の自由をすべての人に訴訟(同性婚裁判)についてお話ししました。
以下は実際に話した内容そのものではありません。
Q 大阪地裁判決について
A 時代に逆行するものであり不当な判決だと思います。
Q 婚姻制度が保護しているのは子を産み育てることができる男女としたこと。
A 子を生むことだけが結婚の目的ではありません。この人と人生を共にしたい、この人と家族として過ごしたいという気持ちは尊重されるべきものです。子を産み育てることが結婚の目的とする考えは、生産性のない者には価値がないという考えに繋がります。そんな社会は人に優しいとは言えません。
Q 憲法14条に反しないとした点
A 現実が見えていないと感じます。同性カップルは、結婚が認められていないことによって様々な不利益を受けています。例えば、パートナーが病気になった時、夫婦じゃないという理由で医師から病状の説明を受けることができないし、付き添うこともできません。部屋を借りるのも大変です。公的支援も受けることができません。異性カップルが役所に婚姻届1枚提出するだけで得られる利益を、同性カップルが得ようと思えば大変な努力をしなければなりませんし、それだけの努力をしても、同じ利益を受けることができるわけじゃありません。
Q 札幌地裁判決の評価
A 異性に対して恋愛感情を持つのか、同性に対して持つのかという性的指向は、自分の意思によって選択できるものじゃありません。自分の意思で選択できないにもかかわらず異性愛者と同性愛者との間に差を設けるのはおかしいと、札幌地裁は認定しました。この点で性的マイノリティーのことをきちんと理解した判断だと言えます。
Q 立法措置は不要
A いえいえ、現実に苦しい思いをしている人がいる以上、放っておくことは許されません。政治の責任としてきちんと立法措置を取るべきです。先進国の多くで同性婚が法制化され、東アジアにおいても台湾ではすでに同性婚が認められています。国民世論も6〜7割の人が同性婚を認めるとしていて、とりわけ若い世代では8〜9割の人が同性婚を認めています。このような社会情勢の変化を無視し続けてよいはずはありません。
Q 福岡での裁判への影響
A 昨日の裁判では同性婚を望む原告が
・好きな人と家族になっちゃいけないの?
・結婚って子どもを産み育てるだけのものなの?
と訴えました。この訴えは傍聴に来ていた多くの市民だけでなく、裁判官にも届いたと思います。
誰もがその人らしく生きていける社会は、誰にとっても暮らしやすい社会だと思います。
ラジオをお聴きの皆さんも、裁判の傍聴に来たり、家族で話題にしたりしてください。みなさんに関心を持ってもらえることが社会を動かす大きな力になります。
https://rkb.jp/radio/insight_fri/
#同性婚
#結婚の自由をすべての人に