【福岡県弁護士会】共謀罪成立阻止!
法律の専門家である弁護士会は、今、国会で審議されている共謀罪(テロ等組織犯罪準備罪)の成立に反対しています。
この法案は、人の内心を処罰の対象とするものであり、テロとはまったく関係のない普通の市民が逮捕され処罰される危険性が極めて高いものです。そして、逮捕を恐れ、市民やマスコミが自由にモノが言えない社会となってしまう恐れがあります。これは人権の根幹である表現の自由、思想・良心の自由を根こそぎ侵害してしまうものです。
国会の答弁で、花見の際に地図や双眼鏡を持っていればテロの準備に当たり逮捕する、山に入ってキノコ狩りをすればテロ組織の資金源になるので逮捕するなど、背筋が凍りつくような恐ろしい答弁が安倍政権の閣僚の口から語られます。
これは笑い話ではありません。
かつてこの国には治安維持法があり、列車の中から風景写真を撮っただけでスパイにされ北海道大学の学生が投獄されたり(のちに死亡)、外国の絵ハガキを持っていただけで特高警察から激しい拷問を受けるなど(映画「少年H」に詳しい)、この国には権力者が国民の心を踏みつけにした数え切れないほどの前科があります。今、その時代を復活させる動きが加速しています。
私たち弁護士は、民主主義、そして人権を守るためにこの法案に断固反対します。
来週の日曜日には福岡県弁護士会主催で共謀罪に反対する集会とパレードを行います。
子ども達の未来を暗闇にしないためにも今立ち上がりましょう。
皆様のご参加をお待ちしています。
日時 5月21日(日)14:00 集会
15:00 パレード
場所 須崎公園(集会・出発)→天神中央公園
日本弁護士連合会(日弁連)は共謀罪に反対します。
https://www.nichibenren.or.jp/activity/criminal/complicity.html
共謀罪に反対する福岡県弁護士会の会長声明
http://www.fben.jp/statement/dl_data/2016/0223.pdf